失語症のリハビリ・言語訓練:伝えたいことを説明する
失語症のリハビリ・言語訓練として、伝えたいことを説明することが重要です。
音読がスムーズにできるようになると次のステップとして、伝えたい内容を説明する言葉の音を、自分で取り出せるようにします。
まず、言語聴覚士が作った文章をその通りに再現し、少しずつ文章を長く、複雑にしていきます。
「何が」「どうする」を正しく把握していることが要になります。
多少、助詞や文法が間違っていたとしても、意味が伝えられていれば良しとします。
次のような練習法があります。
- 絵を見てその情景を説明する
- 4コマ漫画を説明する
- 自由に作文する
カードに書かれた絵の情景を見て、患者がその情景を言葉で説明します。
治療に使う教材には、たいてい裏に文章が書いてあります。
セリフのない4コマ漫画を見て、患者がその状況を説明します。
言葉の力がかなり回復した場合や、ごく軽い失語症の場合に実施される練習です。
全体のストーリーを理解しなければならず、論理的に考える力も必要になります。
患者が伝えたいことを文章にして自分で説明します。
かなり回復したときに実施される練習です。