失語症のサポート:麻痺があるときは

失語症のサポート:麻痺があるときは

失語症の患者に、麻痺が残っているときは、生活の中でサポートが必要です。
環境を整えて過ごしやすくしましょう。

 

麻痺があると、思わぬ動作が不便になります。
次のような点を考慮して、患者に合わせて工夫をしてあげてください。

 

  • 手すりをつける
  • 手すりは、麻痺のない側の手で使うので、廊下や会談など、行き来する場所には両側につけましょう。
    手すりの高さは、患者の脚の付け根あたりが目安です。

     

  • 足元を片付ける
  • 新聞や本、小物を床に置いておくと危険です。
    電気のコードなども片付けておきましょう。
    夜間のために足元を照らすフットライトがあるとベストです。

     

  • 段差をなくす
  • 1cm程度の小さな段差でも、足を引っ掛けたりして危険です。
    器具を使って段差部分をスロープにします。

 

リフォームをするのなら、患者が退院する前から進めるのが理想的です。
どのような設備が必要かなど、担当医や理学療法士に相談するとよいでしょう。

 

介護保険を利用するほか、自治体によっては、リフォームに補助が出ることもあります。
住んでいる地域の福祉課などに問い合わせましょう。

 

リフォームなどは手間や費用がかかりますが、それが患者の自立を助け、家族の手間も省きます。
環境を整えることで、全員の生活の質を高めることができます。

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