失語症の再発防止:趣味など交流の場をもつ
失語症の再発防止として、趣味など交流の場をもつことが重要です。
入院中や言語訓練を行っている間は、病院で他の患者と接する機会もありますが、日常生活に戻ると、家の外に出るきっかけがなかなかつかめない人もいます。
失語症を知られたくない、という気持ちから、自宅に引きこもりがちになることもあります。
しかし、言葉は生き物です。
言語訓練で言葉の力は回復しても、十分に使わなければ良い状態を維持することはできません。
最初の一歩を踏み出すために、失語症の人による患者会などに参加するのも一つの手です。
同じ病気を持つ人と触れ合うことで、安心したり、刺激を受けることができます。
患者会の活動を通じて、趣味や交流の場が広がることも少なくありません。
また、家族の人にとっても、同じ苦労をした人と思いを共有できる貴重な場となります。
活動の場を広げる一例を紹介します。
- 趣味、地域活動
- 家庭
- 仕事
- 病院など
趣味を続けたり、地域活動に参加することで、言葉以外の脳の働きが刺激されます。
また、気心の知れた人や同じ趣味を共有している人と過ごす時間が、ストレス解消にもつながります。
今まで働いていた人は家事を分担するなどして、家庭内でも役割を持つようにすると、生活にメリハリが出てきます。
職種によっては完全復帰は難しい場合もありますが、同じ職場の違う職種に復帰できるケースもあります。
病院での治療やリハビリ、デイケアなどのサービスを通じて、同じ症状に悩む人と交流する機会をもてることがあります。