失語症の原因
失語症の原因は、脳卒中やケガの後遺症として、脳に障害残ることです。
脳には、言葉の働きを司る部分があります。
そこが障害を受けると、言葉を理解したり、自分の気持ちや考えを言葉で表現することができなくなります。これが失語症です。
失語症の原因の90%以上は脳卒中です。
脳卒中の患者は中高年のため、失語症の患者も中高年である場合が多いです。
脳卒中の後遺症というと身体の麻痺が思い浮かびますが、失語症とはいわば言葉の働きが麻痺した状態です。
原因となる疾病 | 割合 |
---|---|
脳卒中 |
90.7% |
脳外傷 |
3.5% |
脳腫瘍 |
2.0% |
その他 |
2.6% |
不明 |
1.2% |
脳卒中(脳血管障害)
脳に酸素や栄養を運ぶ血管に異常が起こる病気です。
具体的には以下の3つがあります。
- 脳出血
- くも膜下出血
- 脳梗塞
脳の血管が、動脈硬化のためにもろくなって破れ、出血します。
脳が圧迫されたり破壊されて血液が送られないため、はたらきが妨げられてしまいます。
脳の表面にある太い動脈にできた動脈瘤が破れ、脳を包むくも膜の下に出血します。
血管が細くなり血流が不足して脳の広い範囲が障害されます。
心臓や他の場所でできた血液のかたまりが流れてきたり、脳の血管自体が動脈硬化を起こしたために、脳の血管が詰まって血流が滞ります。
閉塞部分より先は血液が不足して脳梗塞となります。