失語症と紛らわしい病気:構音障害
失語症と紛らわしい病気として、構音障害があります。
構音障害は、麻痺のため話すことができなくなった状態です。
特に、声帯やのど、口の周辺の麻痺によって話すことが不自由になる状態は、運動障害性構音障害と呼ばれています。
構音障害の原因となる麻痺は、運動中枢の障害によって起こります。
言語中枢からは正しい指令出ますが、発声・発語に必要な器官を動かすことができず、発音のための運動を起こすことができません。
それに対して失語症は、運動中枢は正常ですが、言語中枢に障害が起こっている状態です。
構音障害では、話す以外の表現は問題なくできます。
五十音表を指したり、手話を使ったり、筆談することで、言語中枢からの指令すなわち話したかった内容を伝えることができます。