ウェルニッケ失語症:言葉を運ぶ乗り物が暴走する

ウェルニッケ失語症:言葉を運ぶ乗り物が暴走する

ウェルニッケ失語症では、言葉を運ぶ乗り物が暴走している状態になります。

 

ウェルニッケ失語症では、言語プロソディの能力と、センテンス形式を作成する能力はあると考えられています。
つまり、言葉を運ぶ乗り物自体は壊れていないわけです。

 

しかし、必要な語彙をその場で作り出し運ぶことができないので、いわば言葉を運ぶ乗り物が暴走している状態です。
間違った語彙や語彙になりかけの言語音がそのまま運ばれていきます。
実質的な意味を言葉に乗せて運ぶことができないので、意味のある会話ができません。

 

大まかな思いに対応して喚起されたセンテンス性の音韻塊心像を、単語や音節に文節することができないまま音声化されていると考えられています。

 

ゲシュヴィントの解釈によると、ウェルニッケ失語症では、ウェルニッケ領域が破壊されているために、ブローカ領域がその支配から解き放たれて勝手に活動している状態だとも言われています。

 

ブローカ領域には、発話のために必要な常套句や形式的なパターンが保存されています。
この領域が勝手に手持ちの語句や形式を用いて暴走しているというわけです。

 

ウェルニッケ領域は本来制御の役割を担っており、この部分が壊れるとさまざまなエラーが起こります。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 
page top